乳歯の生え変わり
昨年4月、岡本太郎と自分の感覚の近さを感じ、今までの生きづらさと、革命の目的が、肯定されたのを実感した。
自分に足りない、プロデュース力と制作力を、働きながら吸収したいと思っていたからです。
でも、現実はそんなに甘くはありませんでした。
人付き合いが主で、人の顔色を見るのが9割、所作から何から、決められた通りにこなさなければいけない。
そのルーティンのような仕事の仕方は、「クリエイティブ」とは程遠い、軽蔑さえしていたサラリーマンそのものでした。
甘かったなぁ なんでも都合よく考えていました。
バイトの時感じた不穏な空気は、気のせいなんかではなかった。
ターゲットを定め、襲ってくる空気。
呼吸は浅くなり、息が詰まる。
イライラして歯をいじってたら、予定より早い乳歯の生え変わり、ぐらぐらして抜け落ちそう。
次に生える歯はアートに違いはない。でもまだちょっとしか生えてきていない。
困ったなぁ、と思いつつ、気持ちは1秒でも長く、吸収をしたい。アウトプットの術を得たい。片足でなくて、このままアートに全身突っ込んじゃいたい。
お金じゃないのは重々わかっている。
ただ、お金がないのが怖い。
無駄な社会への意識と。両親、先生への罪悪感、まだ半年にも満たないという、そんな薄っぺらい責任感に、今日もつなぎとめられている。